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ジル・マスターソン(Jill Masterson)は ゴールドフィンガーの登場人物。 映画「ゴールドフィンガー」では ジル・マスターソンは、 シャーリー・イートン(Shirley Eaton)によって演じられました。

容姿

淡い金髪を肩にかかる程に伸ばした、明るい碧い瞳と笑みの似合う口元のうら若き女性で身長は5フィート10インチ(約175cm強)ほどとすらりと高く、日焼けした肌に手足は水泳選手のように締り、胸はブラジャーの中でぐっと盛り上がっていたと描写される。

衣装

最初登場した場面ではマイアミの午後の暑さのホテル室内で黒いシルクのブラジャーとパンティのみ着用していた。マニキュアを整えつつ秘密の仕事を行っているところであった。

指には黄金のクラッダー指輪(Claddagh Ring、王冠のついたハートを両側から手が支えている意匠の指輪。アイルランドの伝統工芸品)を嵌めている。これは後に妹の手からボンドへと渡されることになる。(映画版では未登場の設定)

映画版での登場シーンでは黒の下着姿では金の鎖のブレスレットを身につけている。ボンドとのベッドシーンでは水色のパジャマの上着のみ着てパンティーを淡いピンク色のものに替えている。

素肌に直接全身に塗られた金こそ彼女のもっとも有名な衣装と言えるかもしれない。

劇中の活躍

ゴールドフィンガーのカードでのイカサマが対戦者の背後から協力者にのぞき見をさせているものと見抜いたボンドが現場を押さえるべくゴールドフィンガーのホテルの部屋に潜入したボンドが見たのは双眼鏡で覗きつつ無線でゴールドフィンガーへ相手の手の内を伝える黒い下着姿のジルの姿だった。ボンドは任務を済ませジルを篭絡し自室へ連れ帰り一夜を共にする。だが刺客に襲撃されボンドは気絶、ジルは全身に金を塗られ命を落としてしまい、金塗りにされベットに横たわる遺体を目覚めたボンドに発見される。

全身に金を塗ると言う事

劇中で全身に金を塗られると皮膚呼吸ができず死んでしまうとされ、ジルもそのため命を落としたと設定されているが実際には人間が塗料を肌に塗ったからといって皮膚呼吸不全で死に至ることはないとされる。汗腺がふさがり汗をかくことが困難になるため熱がこもり熱中症になる危険の方が高いと言える。一般的にゴールドフィンガーにより一般に流布されたとされる窒息死説だがそれ以前の年代の金粉ショー等で皮膚呼吸ができなくて危険なショーという謳い文句はみられたようでイアン・フレミング氏もそこから皮膚呼吸説を採用されたようだ。

映画撮影時すでに皮膚呼吸で死亡するするリスクはないものと判明していたが万が一に備え、画面に映らない腹部には塗料を塗らず医師も現場に待機して撮影が行われた。

撮影を行ったシャーリー・イートン嬢は「塗っていくのはくすぐったく、金塗り役を演じるのは楽しかったが、撮影が終わって塗料を落とすのがとても大変だった」とコメントしている。ただ洗い流すだけでは残ってしまいサウナで発汗により毛穴に這入った金粉を出す必要まであったのだ。

二人の黄金美女

本編中のジル・マスターソン役は前述のとおりシャーリー・イートン嬢により演じられたが、映画オープニングタイトルとエンディングクレジットの金塗りの美女はジル・マスターソン(シャーリー・イートン)ではなく別人である。本編マイアミホテル、プールサイドでの一場面にディンク役で出演したマーガレット・ノーラン嬢によりOPとEDの黄金の美女は演じられている。映画ゴールドフィンガーには、スレンダーなシャーリー嬢、グラマーなマーガレット嬢による二人の黄金美女が出演していたのだった。

備考

黄金に塗られたジル・マスターソンは雑誌「LIFE」の表紙を飾る事となりシャーリー・イートン嬢は再び金粉塗りの撮影に挑むこととなった。その際に雑誌表紙を飾ったポーズの他、赤いソファーでポーズをとる姿も撮影され本編での悲劇的な金塗り姿とは異なる活き活きとした黄金のジル・マスターソンの姿を写真に残している。

映画化のさい、彼女と妹のティリーはともに姓をMastertonよりMastersonに変更された 。