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007 カジノロワイヤル』(英題: Casino Royale)は、1967年イギリス映画

コメディ大作映画でコロムビア映画による配給で、ピーター・セラーズデヴィッド・ニーヴンアーシュラ・アンドレスジャクリーン・ビセットらが出演した。

概要 編集

テンプレート:ネタバレ 作品はイアン・フレミングの同名の小説で1953年に出版された、『カジノ・ロワイヤル』に僅かながら基づいているパロディ作品である。オーソン・ウェルズが悪役のル・シフル役で出演し、ジェームズ・ボンドになりすました人物と戦うストーリー展開である。

映画公開に先立ち、製作者のチャールズ・K・フェルドマンは映画製作権を獲得し、このカジノ・ロワイヤルを正式なジェームズ・ボンド映画とする試みを行っていた。しかし、アルバート・R・ブロッコリハリー・サルツマンらがこれを取り下げている。

本家の『007は二度死ぬ』より2ヶ月だけ早く公開されたこの1967年版は、イオン・プロダクションによって制作されなかった2つのジェームズ・ボンド映画のうち最初の作品である(2番目となる映画は1983年ネバーセイ・ネバーアゲイン)。全体的に明らかなパロディであり、当時の一般的なボンド像を随所でからかっている。ジャクリーン・ビセットが演じた役名は『黄金銃を持つ男』のグッドナイトGoodnightがGoodthighs("thigh"は腿の事で「ミス・フトモモ」などと訳された)と茶化され、『ロシアより愛をこめて』でクロンスティーン(=No.5)を演じたシェイバルや『ドクター・ノオ』のウルスラ・アンドレスが出演し、金粉美女の大騒ぎ、ドクター・ノオならぬドクター・ノアが細菌テロを計画するなど他の007作品のアイディアも盛り込まれたが、配給がMGM・コロンビア映画へ移るなどからか、本作品は正式なジェームズ・ボンド映画作品シリーズとしては考えられていない異端児的な存在である。

一方でバート・バカラックによる音楽が素晴らしいこと(主題歌「恋の面影」はアカデミー賞歌曲賞にノミネートされた)、当時の豪華な俳優達が数多く出ていること、それにもかかわらず内容は脈絡のない乱痴気騒ぎをくりひろげること、等から60年代のカオスな雰囲気が近年再評価され一部ではカルト的な人気があり、『オースティン・パワーズ』シリーズなどにも影響を与えている。

ストーリー 編集

引退して屋敷に隠棲する往年の名スパイ、ジェームズ・ボンド卿(007)を、イギリス秘密情報部のMと、CIAKGB、フランス情報部の代表が訪ねて来た。各国の情報部員が次々に行方不明になったため、出馬を要請するためであったが、ジェームズ卿はこれを断る。

だが、その直後彼の屋敷が何者かの攻撃を受けて破壊され、Mも死亡してしまった。Mに替わって情報部のトップに就いたジェームズ卿は、敵を混乱させるため、全ての情報部員にジェームズ・ボンド(007)と名乗らせることにする。

その一人である、ジェームズ卿とマタ・ハリとの娘マタ・ボンドは、母も学んだ東ベルリンのスパイ学校に入学するが、そこで謎の組織スメルシュの幹部ル・シフルが、使い込んだ組織の金の穴埋めのために計画した秘密オークションに遭遇し、妨害に成功した。

窮地に陥ったル・シフルは、カジノ・ロワイヤルでイカサマ・ギャンブルをして金を稼ごうとする。ジェームズ卿はバカラの名手イーブリン・トレンブルをスカウトしており、彼もまたジェームズ・ボンドを名乗ってル・シフルと勝負することになった。

やがて、スメルシュのボスであるドクター・ノアの正体と、彼の馬鹿馬鹿しい目的が明らかになり、最後の対決である大ドタバタ活劇が展開する。

キャスト 編集

日本語吹き替え 編集

俳優 日本テレビ テレビ朝日
デヴィッド・ニーヴン 川久保潔 中村正
ピーター・セラーズ 浦野光 青野武
オーソン・ウェルズ 雨森雅司 富田耕生
デボラ・カー 水城蘭子
ウディ・アレン 嶋俊介 肝付兼太
ウルスラ・アンドレス 武藤礼子 小原乃梨子
ウィリアム・ホールデン 木村幌 近藤洋介
ジョン・ヒューストン 千葉耕市  ?
シャルル・ボワイエ 和田文夫  ?
ジャン=ポール・ベルモンド 青野武  ?

スタッフ 編集

脚色および追加台詞(クレジット無し):ウディ・アレンヴァル・ゲストベン・ヘクトジョゼフ・ヘラーテリー・サザーンビリー・ワイルダーピーター・セラーズ

関連項目 編集